久しぶりに読む城山作品です♪
神風特別攻撃隊第一号に選ばれ、レイテ沖に散った関行男大尉。敗戦を知らされないまま、玉音放送後に「最後」の特攻隊員として沖縄へ飛び立った中津留達雄大尉。すでに結婚をして家庭の幸せもつかんでいた青年指揮官たちは、その時をいかにして迎えたのか。海軍兵学校の同期生であった二人の人生を対比させながら、戦争と人間を描いた哀切のドキュメントノベル。城山文学の集大成。(作品紹介より)
戦争を知っている世代が年々減っていく中、その真実を知るためにはこういった作品が貴重なものとなってきますよね。
この作品は実在した人物をもとにして書かれたドキュメントノベルとのことですが、派手な演出とかはありませんが、事実だけに今のこの世の中で想像しただけで恐ろしさを感じます。
前に読んだ百田尚樹の「永遠の0」の原作?って感じの話の展開もところどころあったりして。。。
表紙の写真ですが、読む前は誰なのかな?と思っていましたが、読み終えた後、これが本人だということがわかり、胸が締め付けられる思いでした。
このところ新たな脅威が取りざたされており有効な解決策が模索されているところではあると思います。
当時と現在ではそもそも問題の構造自体が異なるといったところもあるのかもしれませんが、不幸な歴史を繰り返さない、これだけはいつの時代でも変わらずに心にとどめておきたいところだと感じました!
dondonの満足度 ★★★★☆