篠田さんって、意外にたくさんの作品を書いているんですね~
その中から今回は「弥勒」です。
ヒマラヤの小国・パスキムは、独自の仏教美術に彩られた美しい王国だ。新聞社社員・永岡英彰は、政変で国交を断絶したパスキムに単身で潜入を試みるが、そこで目にしたものは虐殺された僧侶たちの姿だった。そして永岡も革命軍に捕らわれ、想像を絶する生活が始まった。救いとは何かを問う渾身の超大作。(作品紹介より)
今をときめく人気作家なら、毎月のように新刊を打ち出すなんてことも平気でやってのけたりして、それはそれですごいな~とは思いますが、篠田さんのスタイルってどこか山崎豊子と共通するところがあるというか、徹底的な取材とか材料集めから始まり、完璧なまでに構成を整えた作品が多い気がします。
時間をかけた分、密度が濃いようにも感じますし。
と、ちょっとほめ過ぎかもしれませんが、この作品はちょっと片手間にお気楽気分で読むものとは違うようなきがするんですよね~
じっくり構えて読んでみたい作品だと思います。
なんて書くと、ちょっと手を出しづらいですよね^^;
力作にどっぷり浸かりたくなったときは、いいかもって感じの作品です♪
dondonの満足度 ★★★☆☆